北原帽子の似たものどうし

昨日書いた文章、今日の目で読み返す。にがい発見を明日の糧に。

【望む/臨む】編集の現場から

・現状
これから起こる、これから始まるというイメージでこの2つは共通するところがある。世間的に「臨む」の存在感がうすい印象がある。編集の現場では、「望む」を「臨む」に直す場面が多い。


・理由
「望む」の意味に意志がふくまれているからか、「臨む」が流されてしまう。例えば「会見を望む」ということはあっても、「会見に望む」とはいわない。「会見に臨む」である。


・対処
「〜をのぞむ」なら「望む」、「〜にのぞむ」なら「臨む」と使い分けることができる。迷うのは水辺のときだけ。以下を参考に。


望む:遠くに見える
臨む:向いている、面している


海を望む城(海と城の距離が遠い)。海に臨む城(海と城は近い)。両方ともあり得る表現だから、わからなくなるのは当然でしょう。

 

 

 

*2019年1月22日、加筆修正しました

 

気づけなかった同音異義語: Kanji and Typos