●基本的な意味
耳触り:聞いた感じ、印象
耳障り:聞いて不快に思うようす
・現状
このふたつ、「耳触りのよい音楽」「耳障りな音」のように使い分ける著者が増えている印象があります。
・理由
昭和の書きものでは、この使い分けの事例はあまり見かけたことがない(広辞苑では第六版までは、そもそも「耳触り」で項目を立てていなかった)。どんな理由から浸透していったのだろう、不明です。
・対処
【耳触り】自体には価値判断は含まれていないが、【耳障り】は不快という感情入り。なので、「耳触りな」「耳障りの悪い」という表現はNGとなる。用法に気をつけて、どちらの「ミミザワリ」か判断してつかいましょう。
*2019年1月25日、加筆修正しました