この3つのちがいは区別しておきたい。どういうときに、どの漢字をつかうべきか。まず「〜にたとえると」というとき、漢字は「喩え」か「譬え」をつかう。これを「〜に例えると」としているケースが多い。また仮定を強調するさいの「たとえ〜でも」というときも「例え〜でも」とするのは間違い。漢字で書くと「仮令(これで「たとえ」とよむ)〜でも」となる。なのでまとめると、一般的な読み手を想定しているなら、なにかの例を挙げるときの「例えば〜」以外は、ひらがなで書くのが無難かも。実際そうしている著者は多い。
今回の似たものどうしに関連して、下記では「例える」ということばの浸透具合について、すこし踏み込んだ記事を書いています
「喩える」にも光をあてて…という話 - 北原帽子の似たものどうし
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