北原帽子の似たものどうし

昨日書いた文章、今日の目で読み返す。にがい発見を明日の糧に。

「詫び訂」のあるサイトはなぜ信用できるのか?

 

あなたはネットでサイトの善し悪しをはかるとき、なにを拠りどころにしていますか。私はサイトの信用性をみるとき、「詫び訂」があるかどうかを判断のひとつにおいています。これからその理由を説明していこうと思います。

〇「詫び訂」とはなにか?

まず「詫び訂」とはなにか。それは間違えたときにいれる、お詫びと訂正のこと。よくある「お詫びして訂正します」という文言です。

人は間違える生きもの。たとえば文章を書いているときには、数字や固有名詞の事実関係で書き間違いや記憶ちがいなどがふつうにあります。見つかると慌ててしまいますよね。下調べをしていても間違うときは間違います。時間に追われているとその発生頻度はさらに高まります。

〇間違うことを前提にする

間違いに気づいたらどうすればよいのでしょう。大切なのは、それを認めること。しかし、なかなかできないものです。消したり、書き換えて知らん顔することもできますからね。正直にその都度訂正し、詫びを入れる。そして訂正したことの明示をしておく。もちろん明示すればいくら間違えてもよいということを言いたいのではありません。慎重になる姿勢とそれでも人は失敗してしまうものだという諦観の両方をもつということ。その意味でいえば「詫び訂」のあるサイトは、間違うことを前提にしているのではないかと思うのです。想定外のミスが起こることを想定内にしている。書籍や雑誌などの紙媒体では、そのへんとてもシビアです。この「詫び訂を入れる」という積極的な行為をウェブでおこなうとはどういうことなのか。おそらく謙虚さからくるもの。その謙虚さが信用する根拠となるのです。いちど冷静になれる場所で相手の立場に立ってみる。間違うことと間違いを認めないこと、どちらのほうがダメなのかを考えることが大切です。

「詫び訂」のあるサイトはなぜ信用できるのか。理由を覚えておいて損はないでしょう。