北原帽子の似たものどうし

昨日書いた文章、今日の目で読み返す。にがい発見を明日の糧に。

2021-01-01から1年間の記事一覧

「喩える」にも光をあてて…という話

世間に「例える」という表記が普通に使われるようになった経緯を少しさぐってみる。 というのも書籍の編集実務という仕事柄、「たとえる」という語の表記はずっと気にしてきた。何度ゲラに指摘してきたことだろう。普通の暮らしのなかでは「例える」が通常運…

アウトロダクション 〜推敲の終えどきをさぐる〜

イントロダクション、そして4回に分けて考えてきた推敲の終えどきに関する分類を振り返ります。 進捗について iPhoneのデフォルトアプリ「テキストエディット」に、新規で「推敲の終えどきをさぐる」と入力したと思う。昨年の11月のことだ。ある話題に対…

完成なのか終了なのか 〜推敲の終えどきをさぐる〜

それでは4つのケースのうちの4つめ、最後になります。文章についてプロセスが言えることがいくつかあります。 ケース4. 時間的な制約がある場合で、なおかつ文章を削れない 文章を削れないにも以下の二通りがあります。 ・削り終えて、もう削れないのか ・…

デッドライン 〜推敲の終えどきをさぐる〜

それでは、4つのケースのうちの3つめです。文章についてプロセスが言えることは、いくつかあります。 ケース3. 時間的な制約がある場合で、文章を削れる もの作りにおいては完成させることが大切です。修正しやすいデジタル環境にくらべてアナログ環境では…

操作のゆくえ 〜推敲の終えどきをさぐる〜

それでは、4つのケースのうちのふたつめです。プロセスがおしえてくれることが少なからずあります。 ケース2. 時間的な制約がない場合で、文章を削れる どのようなふるまいに自覚的になるとよいのか? 執筆後半の手直し途中、デジタル環境でおこなう操作が…

削れない理由 〜推敲の終えどきをさぐる〜

それでは、4つのケースのうちのひとつめから見ていきます。プロセスがおしえてくれることが少なからずあります。 ケース1. 時間的な制約がない場合で、文章を削れない 削れないにも二通りあります。削り終えてもう削るところがないのか、寝かせが足りなくて…

推敲の終えどきをさぐる(イントロダクション)

観るともなしに映画『イコライザー』を観ていたら、困難と向き合う友人をデンゼル・ワシントンが励ますシーンで「完璧より前進(progress.not perfection.)」というフレーズがでてきました。 今回はこの「完璧より前進」が意味するものを考えてみました。ま…