北原帽子の似たものどうし

昨日書いた文章、今日の目で読み返す。にがい発見を明日の糧に。

【例えば/喩え・譬え/仮令】編集の現場から

この3つのちがいは区別しておきたい。どういうときに、どの漢字をつかうべきか。まず「〜にたとえると」というとき、漢字は「喩え」か「譬え」をつかう。これを「〜に例えると」としているケースが多い。また仮定を強調するさいの「たとえ〜でも」というと…

【身に着ける/身に付ける】編集の現場から

この2つ、使い分けている著者は多い。衣服・アクセサリー類は「身に着ける」で、学問・知識などは「身に付ける」としている。ちなみに、衣服は「着ける」、アクセサリー類は「付ける」で分けているひとはあまりいない。学問・知識を「付ける」にすれば、ア…

私たちが文章にしていくこと 第三便

北原帽子です。 三回に分けて、「私たちが文章にしていくこと」と題して、手直しについてのコラムを書いています。 各回の内容は、以下のようなものです。 第一便 「行為」読み 第二便 「状態」読み 第三便 デジタル環境 今回は、第三便。デジタル環境という…

私たちが文章にしていくこと 第二便

北原帽子です。 前回から三回に分けて、「私たちが文章にしていくこと」と題して、手直しについてのコラムを書いています。 各回の内容は、以下のようなものです。 第一便 「行為」読み 第二便 「状態」読み 第三便 デジタル環境 今回は、文章がかたちをなす…

私たちが文章にしていくこと 第一便

北原帽子です。 わたしは発売をひかえた新刊本のゲラと日々向き合っています。おもに文章の品質を高める作業をしています。書かれたものは、大人へと成長する過程でどのような変化をしていくのか。そのプロセス自体がもつ価値を伝えていけたらと思っています…

新刊発売『文章の手直しメソッド 〜自分にいつ何をさせるのか〜』

北原帽子です。 本日、わたしの電子書籍がアマゾンから販売開始されました。 本にするために昨年から書いていた文章が、かたちになりました。 タイトルは『文章の手直しメソッド 〜自分にいつ何をさせるのか〜』。 ある意味で今回の執筆は、本の内容をそのま…

『みんなのセルフ文章ワーク(仮)』目次

はじめに○ねらい ●文章を書くのに手順は必要なのか 序章【本書理解の前提】○本書を書く動機 ●暮らしにみる手順 ●すべてを自分だけでやってみる○文章ワークの実際、概要と凡例 ●文章ワークとは ●4つの作業ステップ ●本書メソッドの適用範囲 ●本書の読み方○私…

『みんなのセルフ文章ワーク(仮)』執筆中

年末ではなく、今頃になって2014年を振り返っている。 あった出来事。出会った人、出会えなかった人。もらったもの。あげたもの。行った場所、行けなかった場所。手に入れたもの、手に入れられなかったもの。 前年を頭に浮かべることで、今年のはじまり…

【要件/用件】

「用件」と書くべきところで、「要件」にしているミスが少なくない。一般的なシーンでは「用件」を使う場合が多い。「要件」は法律的な場でもちいる用語で、専門的だ。「要件」は「条件」と置き換えてみてもよい。「ヨウケンはなんだ?」では、前後の文脈で…

【速攻/即行】

「即行」を使うべきところを「速攻」にしている例が目立つ。「すぐにやる」「すぐに駆けつける」の意は、「即行」が正解。「速攻」の使用は、本来はスポーツなどで限定的なもの。 気づけなかった同音異義語: Kanji and Typos 作者: 北原帽子 発売日: 2018/03…

【懸命/賢明】

間違えそうにない気がするが、よく目にする。「懸命に〜する」はあまり問題ない。気をつけたいのは「〜するのは賢明だ」を「〜するのは懸命だ」と書いて気がつかないパターン。ほとんどがこれ。逆はあまり見ない。 気づけなかった同音異義語: Kanji and Typo…

【上げる/挙げる】

迷うからといってひらがなにすると、誰かに何かをギブするの「あげる」になるので避けたいところ。それではどうすればよいのか。よくあるのが会社での場面。課題、問題などを「アゲル」とき、どうすればよいのか。微妙ですが、こんな感じ。報告として「アゲ…

【耳触り/耳障り】

この2つは、「耳触りのよい音楽」「耳障りな音」のように使い分ける。【耳触り】自体には価値判断は含まれていないが、【耳障り】は不快という感情入り。なので、「耳触りな」「耳障りの悪い」という表現はNGとなる。書いているシーンで、どちらの「みみざ…

【叶う/適う】

「適う」とすべきところ、「叶う」が使われていることがよくある。「〜にかなう」とくれば、それは「叶う」ではなく、「適う」ではないかと疑うべき。理にかなう。目的にかなう。お心にかなう。御眼鏡にかなう。すべて「適う」が正解。 気づけなかった同音異…

【撥ね返す/跳ね返る】

〜を跳ね返す、という使い方を普通に見かける。「〜が」とくれば、跳ね返る。「〜を」とくれば、撥ね返す。自動詞と他動詞の違い。「撥ねる」と「跳ねる」についても同様。 気づけなかった同音異義語: Kanji and Typos 作者: 北原帽子 発売日: 2018/03/20 メ…

【望む/臨む】

「〜をのぞむ」なら「望む」、「〜にのぞむ」なら「臨む」と使い分けることができる。迷うのは水辺のときだけ。海を望む城(海と城の距離が遠い)。海に臨む城(海と城は近い)。両方ともあり得る表現だから、わからなくなるのは当然。 気づけなかった同音異…

2014年の本屋大賞、受賞作が決定!

大賞 『村上海賊の娘』上・下 和田竜/著 新潮社

【恐れ/虞】

「虞」の意味で、「恐れ」と書くことが常態化している。「オソレ」を可能性の意で使うときは、正確には「虞」とするべきである。しかし昨今あまり見かけない。漢字にすることに抵抗がある人は、「〜のおそれがある」とひらがなにしてはどうか。 気づけなかっ…

【捕まえる/掴まえる】

「掴む」のときではなく「掴まえる」のときに、「捕まえる」と混同するのがポイント。「掴まえる」と書くべきところを「捕まえる」にしてしまうことが多い。どちらともいえないこともあり、考えるとわからなくなるときも。そんなときはひらがなで書くという…

【別れる/分かれる】

「別れる/分かれる」での間違いの見過ごしは、実際は「別れて/分かれて」「別れた/分かれた」で発生しやすい。その中でもよくあるのは「分かれた」と書くところを「別れた」にしてしまうこと。書く行為から読む状態に移らないと気づかない間違いのひとつ…

【関わらず/拘らず】

「~にも関わらず」「~に関わらず」という表現がメディアではやたらと目にする。PCで変換するとそう出てくることが多いからか。しかしこれは明らかに間違い。「~にもかかわらず」「~にかかわらず」とひらがなにするべきである。漢字にすると「拘らず」と…

【自任/自認】

「自任している」(自分がふさわしいと思う、自負している)と書くところを、「自認している」(事実を自分が認める)としているケースがとても多い。「辞任する」ということばの存在も影響しているのかもしれない。ポジティブなときは「自任」、ネガティブ…

【弥が上にも/否が応でも】

「弥が上にも」=(ますます)の意味で使いたいのに、(なにがなんでも)=「否が応でも」と書くひとが多い。さらにいうと、「否応なしに」=(むりやりに)が加わると、いやがうえにも、混乱は深まる。 気づけなかった同音異義語: Kanji and Typos 作者: 北…

ブログ開設の宣言

You can lead a horse to water, but you can't make him drink. 馬を水辺まで連れていくことはできるが、水を飲ませることはできない。 この格言の教訓はなにか?と聞かれたら、以前なら「自分のやれる限界をわきまえなさい、ということだろう」と答えただ…